仮面

私は 仮面をつけて 生きている

この世界では 誰も彼も おなじような仮面をしている

うまく身に付けられたものが 生き残れるからだ

私はたいそう この重たくて 顔にぴったりはまらない仮面を もてあましてきた

とても窮屈で 顔がみしみしと痛む

それでも 仮面をはずすことは 許されない

そんなことを何十年も続けているうちに

もてあましていたはずの仮面は 
いつしか自分の一部となり 

もはや外すことができなくなった